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Q:ある出版社から仕事を依頼されました。編集の方からは、インパクトのある写真を撮るカメラマンを探していたといわれて、自分のアイデアが通ったんだと思っていました。でも、実際にその担当のページをみたら、そのお話とは違っているようで、自分のアイデアと彼らのアイデアとギャップがありそうです。寄り添う形で進めたいとは思いますが…そういった場合、対処の仕方ってありますか? 自分の価値観とあわない撮影も受けたほうがよいですか?
A:まず、「自分と合わないから断らせて頂きます」と言った時点で、あなたは生涯その会社雑誌の編集部からの仕事はできないという意識が必要です。 クライアントとカメラマンという立場を考えると、圧倒的にカメラマンに撮影を依頼する立場のクライアントさんの方がが強いわけです。 オンリーワンのスキルを持ってるカメラマンは例外ですけどね。 僕なんかは、昔「これは僕のテイストじゃないからって」で、断って断っていたら、気がついたらまったく仕事来なくなっていました(笑) これは後から聞いて分かったんだけど・・ 僕のテイストじゃないからだめですって、言った途端に、僕に撮影を依頼した人は「ああ、もういいや、このカメラマン!」と思うそうです。 そして、他のカメラマン探し始めてこっちには向いてくれなくなるのです。 アッチ向いてホイ!状態です(笑) 一人から撮影依頼が来たらね、とにかくその人を大切にすることです。 大切にするというのは、お酒を飲ませて接待をするということではありませんよ(笑) クライアントさんが「このカメラマンに撮影を依頼してよかった〜〜」と思ってくれるような「仕事」をするということです。 ここで書いてる「仕事」の中には、撮影をするということ以外にたくさんの事柄が含まれています。 ワークショップに参加された人で、「えっ、それ何ですか?」と思った人は、小冊子を、隅から隅までよ〜〜く見て下さい(笑) 一人のクライアントさんから撮影依頼が来たらね、とにかくその人を大切にすることです。 その1人からあなたの仕事の幅を広げていけるのです。 プロになったら、好きな写真しか撮っていなかったアマチュア時代と違って、色んな要望があるものです。 僕だって本当はネガで撮影したいけど、みんなを唸らせる程のオンリーワンのスキルは持っていないのでデザイナーや編集者の要望でデジカメでお願いしますと言われたらデジカメで撮らざるを得ないわけです。 そこで、出来るだけ自分のストレスをなくしたい為に、デジカメでもネガテイストになるような工夫を考えるわけです。 1回の仕事で自分の好きにしよう、と思うより、 あなたに最初に撮影依頼をしてくれたクライアントさんから、それ以降もず〜〜と撮影を依頼してもらえる方法で仕事をしたほうがいいのでは?というのが僕の考え方です。 そうやって仕事を続けてると、自分のテイストを100%出せる撮影依頼は必ず来るものです。 *一番最初に依頼された仕事が、自分的にはつまらないと感じるものでも・・ 依頼してくれたクライアントさんに満足してもらえる仕事をしたら・・ あなたは、そのクライアントさんからこれからもず〜〜と撮影を依頼され続けることになります。 仕事の依頼をして欲しいのだったら、お客さんに満足してもらうことだけに集中してあなたの撮れる写真を撮ればいいのです。 あなたが撮りたい写真を撮ることではないのです。 お客さんが撮って欲しい写真をあなたが撮るのです。 自分がカメラマンとして満足したいのだったら、まずお客さんをを喜ばせてあげることです。 あなたがお客さんに与えたものが、カメラマンのあなたに与えられるものになるということです。 つまり、自分のテイストで自分が好きな写真を撮りたいのでしたら・・ まず最初にあなたに撮影を依頼してくれたお客さんを満足してもらえる写真を撮ってあげることです。 これに気がつくかどうかが・・ 好きな写真を撮って幸せなカメラマン生活が出来るかどうか?の境目のような気がしますね。 この「お客さんを満足してもらえる写真」というのは・・ ただ、写真を撮るということだけではないのです・・ とても、とても、深〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜いのです(笑) 僕、みんなを唸らせる程のオンリーワンのスキルは持っていないので、こういうことを書きましたけど・・ 本当にあなたしか撮れない写真、あなたしか持っていないオンリーワンのスキルがある人はは、「自分のテイストではない仕事は受けません」と、どうどうと言えばいいのです。 ![]()
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先日、久々に他のカメラマンと一緒に撮影するという経験をしました。
ドラマの収録が忙しくて撮影時間が取れないというタレントさんを撮る場合、ドラマの収録しているスタジオ内で何社もの雑誌のカメラマンが同じタレントさんを撮影するということがよくあります。 また映画の宣伝の為の撮影などでは、その映画に出ている俳優さんをホテルの大広間で何社もの雑誌のカメラマンが同じ俳優さんを撮影するということがよくあります。 こういった場合は、同じ場所の中に各雑誌にごとに撮影スペースを振り分けられます。 そして、与えられたスペースでカメラマン達が各々のセッティングをして、与えられた時間内で撮影をします。 今までの経験で一番少なかったのが某韓流スターで、10数社のカメラマンに与えられた撮影時間は40秒でした(笑) この時の僕は、あるファツション雑誌の巻頭6ページだったのですがそれを40秒で撮りました。 普通こういった合同撮影にもらえる撮影時間は3分〜15分ですね。 コマーシャル中心のカメラマンはこんな経験をすることは100%ありませんけど、僕のように雑誌の撮影をよくしてるカメラマンは結構あります。 でもこういった撮影で楽しいのは、普段会うことのないカメラマンがどんなライティングで、どういった撮影をしているのか?ということを見れることです。 お互いが、他のカメラマンに迷惑がかからないように協力しあってセットを組みます。 ストロボは1人のカメラマンが飛ばすと、他のカメラマンがセットを組んでるストロボも発光したりするので、露出のチェックをする時にはお互いが声を出しあって迷惑がかからないように協力します。 オレがオレがというようなカメラマンはいません、みんな紳士です。 脚立が必要なのに、自分は持って来なかったような場合に「僕の撮影の時に借りてもいい?」とお願いすると、嫌な顔しないで「どうぞ、いいですよ」と貸してくれます。 こんなことしてるのは、僕だけですけど(笑) 他のカメラマンがどんなカメラを使ってるのか? どんなセットを組んでるのか? どんなライティングで撮るのか? ということが見れて楽しいものです。 自分の撮影の時はではドキドキしますけど、他のカメラマンが撮影してる時はその撮影風景を見れるので本当に楽しいですね。 同じ人を同じ時間で撮るのに、カメラマンによって写真が違うのです。 こんなに楽しい事はありません。 各カメラマンの写真がどの雑誌に掲載されるのかを聞いて、あの人はどんな写真を撮ったのか?というのを後から見るのも楽しいものです。 ![]() 撮影中、小池さんが僕の小さなボケのすべてに突っ込みを入れてくれるので、とても楽しい撮影でした。 *DVD1を購入された方へ。 これはとても狭い部屋の撮影で、人物のバックに白ペーパーを垂らしてフロントトレペで撮ったものです。 部屋がすっごく狭かったので、ストロボは1台2灯(ジェネ1台カサバン2灯)しか使っていません。 でも、狭い部屋では光がよく廻るので1台2灯でもこれくらいの写真は撮れます。
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Q「ブックをつくり始めているんですけど、なかなか埋まらないというか…。そういうときにいいアドバイスはありますか?」
Aー「あなたはそのブックをどこへ持っていきたいの?」ということです。 そこで決まります。 つまり、「あなたがどんな撮影の仕事をしたいのか?」とうことです。 出版社だったら、どの雑誌? デザイン事務所だったら、どういう仕事をやってるデザイン事務所?ということですね。 一番分かりやすいのが出版社だと思います。 例えばの話ね・・「犬の生活」っていう雑誌を作ってる編集部に風景写真もって行っても、編集部の人は喜んでくれると思いますか? 「楽しい農村」って雑誌作っているところに、おしゃれなモデルの写真持って行って編集部の誰かが「いいブックを持って来てくれました」って喜んでくれると思いますか? まぁ、極端な例ですけど(笑) 言ってることわかるでしょ? 大切なのはそのブックを、「どこのどういう人に見て欲しいのか?」ということです。 どこの雑誌、どこの仕事したいかでブックに入れる作品を決めていけばいいのです。 あなたが、編集者やデザイナーの気持ちになれば少しは分かると思います。 自分が編集者やデザイナーだったら「どのような作品を見たい」と思うのか? 「私はここの仕事をするんだ!!ここから仕事を依頼してもらうんだ!!」と決めたら、そこにターゲット絞って、作品を決めていくわけです。 今ある写真をすべてブックに入れようとしないで、ブックに入れる作品を絞れば絞るほど、ブックから受ける印象は強くなります。 「私はどんな写真でも撮りますよ!!」というブックでは、あなたの印象は薄くなります。 出版社の人はあなたの作品見て3日で忘れるものです。 「あれ?この前来た人どんな作品撮ってたっけ?」って。 最初は、そうやってあなたのブックの強烈な印象を与えることが大切だと思います。 ブックを見てもらってる時に「もっと○○な写真は撮らないの?」と言われたら「今度撮ってきますので見て下さい」と言って、次に会う約束をその場でしてしまえばいいのです(笑) まぁ、これも僕がそう思ってるだけなので、最後はあなたが自分がやりたい方法でブックを作ればいいのです。 「あ〜タクマさんはそうなのか〜でも私はこうだなぁ〜」でいいのです(笑) ![]() *先日行った美術館の中庭にあった池、今お気に入りのS90でパシャリ! ベルトに付けて持ち歩けるっていのは本当に楽でいいものですね。 どこにでも持って行けて、パシャパシャ撮れるので楽しいです。
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Q「モデルさんや人物撮影のときなど、初対面の人だと撮るときに緊張します。タクマさんは相手が芸能人とか有名な人を撮影する時に緊張しない方法ってあるのですか?」
A「撮影前にお酒を飲めばいいのです」スミマセン冗談です(笑) 今でも緊張する人いますよ。 自分より年下だったらしないけど、すご〜く有名な人とかだったら緊張しないっていうのはあり得ないですね。 そんな時は自分で自分に問いかけるわけです。 1ー「ドキドキしてたから、こんな写真しか撮れませんでしたっていう言い訳をしたいの?」 2ー「プロだから、こんなに凄い人が撮れるといううチャンスをもらえたんだ。これってメチャメチャ嬉しいことなんだから、チャンスに見合ういい写真を撮ってやってやろう!!」 「この2つのうち、どちらのカメラマンになりたいの?」って、自分に聞くわけです。 当然、2です。 もう1つ 「ドキドキするのは自分だけじゃないんだ、みんなドキドキするんだ」って思うようにしています(笑) 初対面の人って普通でもドキドキするのに、それが有名な人だったらドキドキするのは、もう当たり前です。 Q「また初めて会うタレントさんなどを撮ることになった場合、撮影前にその人の情報を調べたほうがいいのですか? 」 A一ドキドキしないために、その人の情報を得ることができるのでしたら、ああこの人って、こんなドラマに出てたり、こんな歌を歌ってる人なんだ、とか、こんな映画出てる人なんだって、知ってるだけでもいいと思いますよ。 1つでもね、自分が見てるドラマだったり、その人のCDを聞いたことがあれば 「あのドラマのあのシーン良かったです」とか「あのCDのあの曲好きです」みたいなことだけでもね、コミュニケーションができると思いますよ。 今日撮る人のことを何にも知らないで 「初めまして」って挨拶して淡々と撮るよりいいのでは?と思います。 でも、これはあくまで僕がそう思ってるだけで、カメラマンによっては撮影前に多くの情報を入れない方がいいという人もいます。 *「これが正解」というのはありません。 あなたが「自分はこれがいい!!」と感じた方法が、あなたにとっての正解なのです。 ![]()
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Q-「私は写真を撮ることが好きです、そこそこ上手いと思っていますというか、自信があります。でも独学なのでスタジオライティングとかまったくわかりません。プロになるにはスタジオライティングはどうしても学ぶ必要があるのでしょうか?できたらスタジオマンになったりカメラマンのアシスタントになるという道を歩まないでカメラマンになりたいのですが、ライティングを知らないとプロの道は厳しいのでしょうか?」
A-これはあなたが、どんな写真を撮るプロになりたいのか?ということも重要です。 風景、山、動物、ドキュメンタリー、植物、水中、昆虫、などなどの自然や街の写真を撮るカメラマンを目指してるのでしたら、スタジオライティングを学ばなくても大丈夫です。 ただ、モデル、タレント、俳優、アイドル、アーティスト、スポーツ選手、文化人、子供、などなど、人を撮るカメラマンになりたいのでしたら、スタジオライティングを学んでいた方が撮影の幅が増えるのは確かですね。 あなたが、友達からブライダル、成人式、七五三、などの撮影を頼まれた場合、晴れてる日はいいですけど、もし雨だったらどこで撮れるでしょうか? また、プロになってタレントさんやアーティストを撮る仕事を依頼された時、撮影当日が雨だったら・・・ こういう場合、普通は撮影場所をスタジオ撮影に変更します。 でも、スタジオライティングができないあなたはどうしますか? どこで撮りますか? 撮影日はその日しかないのです、どうします? もしくは、撮影依頼があった時点で「私は外でしか撮れませんのでよろしくお願いします」とクライアントさんに伝えますか? こんな時、スタジオライティングを学んでるとスタジオでも撮れるので強いと思いませんか? 僕自身、独学でカメラマンになろうと決めた時、あなたと同じようにスタジオライティングは学ばなくていいかも?と思った時期があります。 でも、自分は人を撮るカメラマンになりたかったので、自然光でしか撮れないのは絶対に弱いな〜と思って、独学でスタジオライティングを学んだのです。 長年カメラマンをやってきて、外ロケ(自然光)とスタジオの撮影比率を見てみると僕の場合は70%がスタジオ撮影なのです。 つまりスタジオライティングを学んでいなかったら、仕事の70%は断らなければいけなかったというわけです。 今思うと、独学でもスタジオライティングを学んで本当によかったと思います。 でもあなたはラッキーですよ!! なぜなら、カメラマンを目指していた頃に今のあなたと同じようなことを悩んだ僕が、あなたのような人の為にスタジオライティングを学べるDVDを制作しましたから。 僕もカメラマンを目指していた頃、スタジオマンにもなれないカメラマンのアシスタントにもなれないという状況だったので、今のあなたの悩みが自分のことのようによく分かります。 僕の制作したDVDは、スタジオライティングの事を何も知らなかったあの頃の僕でも、理解できるように、とても分かりやすく作っているつもりです。 だから、僕の制作したDVDを購入しなさいと言ってるのではありませんよ(笑) もし、あなたが人を撮るカメラマンになりたいのでしたら、スタジオライティングを学んだ方が絶対に将来の為になると思います。 写真専門雑誌でも何からでもいいので、学ぶことをお勧めします。 外(自然光)で撮るという1つの装備だけで「カメラマンへの道」を歩むより、スタジオ&部屋の中でも撮れるという2つの装備を持って「カメラマンへの道」を歩んだ方が、あなたの撮影の幅が生まれます。 また「どんな状況での撮影を依頼されても大丈夫!!」という自信もできます。 どんな方法でもいいので、あなたが出来る方法で学ぶことをお勧めします。 その為に使うお金や時間は決して無駄にはならないと思います。 でも、あなたが誰も撮れないオンリーワンのテイストの写真を撮る自信があり、その写真でカメラマンへの道を歩みたい!!という強い意志があるのでしたら、ライティングを学ぶ必要はありません。 ☆誰になんと言われても、最後に決めるのは自分自身だということです。 ![]() *散歩の途中に、今お気に入りのコンパクトデジカメS90でパシャリ!!
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