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続「カメラマンへの道」ハワイへ

1年間の連載で今度はハワイに行くことになった。
今度も僕一人だった(笑)
タレントAさんが、ある企業のコマーシャルを撮りに3日間ハワイに行くという、
「今度はそのコマーシャル撮影の空き時間にAさんの写真を撮ってこい!!それもいかにもハワイという写真をね!!」という指令だった。

まるで、映画のミッションインポッシブルみたいだった。

コマーシャルの撮影の現場を実際に見るのは初めての経験だった。
ハワイのコバルトブルーの海の見える浜辺に、大きなテントを立てて照明さんや多くのアシスタンとカメラマンやスタイリスト、ヘヤメイク、スポンサー、デザイナー、広告代理店の営業、などなど・・
数十名のスタッフがコマーシャル撮影という仕事に関わっていた。

すっすごい!!

あっちは、数十名が冷たい飲み物がある日陰のテントに陣取って、こっちは暑い砂浜にポツンと僕一人(涙)

コマーシャルを撮るカメラマンには2人のアシスタントがいて、テキパキと撮影準備をしている。
いいなぁ~~アシスタントが2人もいて・・・そして、スタッフにテキパキと指示をするカメラマンを見て「カッコいいなぁ~~~」と、つくずく思ったのです。

まさか、この数年後に僕もアシスタントを2人使うようになるとは・・・・・

このハワイの3日間、撮影隊に付いて廻ったお陰で、独学でカメラマンになった僕がまったく知らない、撮影現場での多くのことを学ぶ事ができたのです。
現場で気がついた、ありとあらゆることを夜ホテルに帰ってメモったのを覚えています。

コマーシャルの2日目はプールサイドでの撮影でした、
撮影準備の合間にタレントのAさんは、プールサイドによくあるデッキチェアーみたいなベッド?に、気持ち良さそうに寝転んでいました。

僕はベットに寝てるAさんのすぐそばまで行って、ファインダー越しにAさんとプールを覗いて見たのです。

白いガウンから出てるAさんの日に焼けた足と、向こうに見えるプールの青がすっごくゆったりした心地いい感じの絵に見えたのです。

僕は、Aさんの顔を映さないでガウンから見える日に焼けた足と向こうに見えるプールの青だけを撮ったのです。

「なかなか、いいかも?」と自己満足してたカットだったんだけど・・

なんと、このカットを編集長が「足だけしか写っていないけど、ハワイの空気感と売れっ子のAが、いい感じ写ってるよ!足だけ撮るとはな、お前腕あげたな!!」って、おもいっきり褒めてくれ連載ページの表紙に使われたのです。

僕自身は、この有名タレントAさんの連載を初めたら「業界で連載雑誌の写真が話題になりカメラマンとしての僕の名前がいっきにメジャーになるに違いない」と、勝手に思っていたのですが・・・
担当者と編集長は毎回褒めてくれるんだけど、他からはな~~んにも反応はなかったのです(笑)

僕も、少し甘かったな!!という思いを強くしつつも、この連載の写真は全エネルギーで撮っていました。
ところが、この連載が半年が過ぎた頃から編集部に僕の連絡先の問い合わせの電話が掛かってくるようになり「○○雑誌の○○ですけど、今度ぜひうちの雑誌でも撮影をお願いしたいんですが」という撮影依頼の電話が、僕に直接掛かってくるようになったのです。

まだ仕事をやっていない雑誌社からの撮影依頼が・・・次々と・・

その中に、僕がこの雑誌のこのグラビアページは必ずやりたいと思っていた編集部からも・

そして、この連載の1年が終わろうとしてた頃には、それまでやっていたファッションの撮影よりタレントさんの撮影の仕事の方が増えていたのです。

1年間の連載で付き合わせて頂いたお陰で、Aさんの事務所にも気に入られたみたいで、連載が終了してからAさんのコンサートパンフレットやカレンダーの撮影依頼が来たのです。
これはうれしかった!!

タレントさんを撮るようになったら、営業もしないのに仕事の幅がどんどん膨らんでいったのです。
本当に自分でもびっくりするくらい仕事の幅が増えて行ったのです。

どうして、タレントさんの撮影をするようになったら営業もしないのに仕事が増えたのか?
不思議でしょ?
続く・・・
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*1人のタレントさんでも元気な写真と静かな写真があって、1度で2度おいしいでしょ?

 

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| カメラマンへの道 | 2008年08月23日 | コメント:2 | TOP↑

続「カメラマンへの道」ニューヨークへ

無事ニューヨークに着いたと書きたいところだけど・・・
空港からホテルへのタクシーを探す時に、バカな僕は親切に声をかけてくれるタクシーに乗ってしまったのです。
そして、ホテルまでは連れて行ってもらえなかったし、法外な料金を取られたのでした(涙)

僕は「よ~~し、今度もいい写真を撮るぞ!!」って、意気込んでニューヨークに着いたものの、いきなりつまずいて・・一人でおもいっきり落ち込んだのです(笑)

ニューヨークに着いてから撮影まで2日間あったので、ニューヨーク見物をかねてロケハンをした。
どうしてもこの場所で撮りたいと思った、マンハッタンという映画のロケに使われた場所を探すことにした。

どうやって探そうか?と考えて・・そうだホテルのフロントの人に聞いてみよう!!

日本から持って行った映画のパンフレットの写真を見せながら「ここに行きたいんだけど、知ってる?」と、中学の時から1歩も進歩していない英語で尋ねた。

ラッキーなことに、僕の知りたい場所はあの映画で有名になったらしく、ホテルの人は「あ、その場所ならここだよ」と言いながら(多分)僕が持ってた地図に印をつけてくれた。

タクシーでその場所に向かった。

あった!!
映画で見た通りの素晴らしいロケーションだったので、おもいっきり感動した。

よ~~し、これでメインカットの場所は決まった。

あとは、ニューヨーク見物を兼ねて(笑)タクシーを使いながら色んな場所を見て回った。

夜ホテルに帰って、地図に撮影したい場所を印をして距離を確認し、車での移動時間などを考えどこでどう撮影したら一番効率よく僕が欲しいカットが撮れるのか?ということを考えた。

ホテルのレストランでの食事に困った。
メニューに何が書いてあるのか?さっぱり分からない(笑)
そこで僕がやったことは、僕が座ってる近くにいる人がおいしそうなものを食べてたら、「あの人と同じもの」と言って注文して、メニューではどこに書いてあるのか聞いた。
これはいい勉強になった。
お陰で、朝食の時に頼む「目玉焼き」という単語をすぐ覚える事ができた。

そして、Aさんの撮影当日。
なんと「せっかくニューヨークまで来てもらったんだから、ゆっくり撮っていいですよ」と言われ、車での移動時間を含めて2時間も撮影時間をもらった。
「なんて、やさしいんだろう!!」と感動した。

どこでどんな写真を撮りたいという説明をして、撮影がスタートした。

SOHOを歩いてるAさんを撮影してる時「宅間さん、ニューヨークのホットドックおいしいですよ!!食べませんか?」と言って、おごってくれた。

上手かった!!またまた、感動した!!

そして、最後に僕が東京で「どうしてもここで撮りたい」と決めた場所に到着。

Aさんは、その場所に着くなり「え~~こんないい場所があるんだ、いいですねここ」
「宅間さんがこの場所探したの?」と言ってくれた。
うれしかった。

2時間があっという間に過ぎた。
思った以上の写真が撮れた。

ニューヨークで使った経費の領収書が入った財布をタクシーの中に忘れるというドジをしたけど(本当に当時から僕はバカだったのです)
なんとか無事、編集部にニューヨークの写真の上がりを届けることができたのです。

担当編集者「お疲れさん!!どう?いい写真撮れた?」
僕「はい、でももう海外ロケ1人で行くのはこりごりですよ」

ニューヨークでの写真をビューアの上で1カット1カット見ていた編集長が一言。

「いいな!!今回も見開きで使えるよ!!」

うれしかった。

編集長が、僕が探した場所の写真を見て「ここどこだ?お前いい場所見つけたな!!俺もニューヨークにはよく行くけど、この場所知らないなぁ~」と言われ、少しだけ優越感にひたった(笑)

そして数日後、僕の故郷の空港で撮った写真が掲載された、この連載の最初の号が始まる雑誌が発売された。

僕は自分が撮った写真が5ページに渡って、それも見開きで大きく使われてるのを見た瞬間
胸が熱くなった。

「あ~~本当にカメラマンになれたんだ!!」と、思った瞬間。

25歳の時に、会社に辞表を出して東京の専門学校に入学して・・
1年で退学、カメラマンのアシスタント応募はことごとく不採用・・・
スタジオにも年齢制限で入れず・・・
独学でやろう!!と決めて・・
アルバイトしながら作品作りの為のお金を貯めた貧乏生活の日々
が・・映画みたいに頭の中に浮かんできたのです。

ただ、連載最初の号は自分が思ってたような反響がなかったので・・がっかりしたことを覚えています(笑)

この後、北海道、静岡、ハワイとAさんの行く所に着いて廻りました。
もちろん、ハワイに行ったのは僕一人でした(笑)

毎月のように色んな場所で撮影しながら・・僕は「この連載のお陰で大きな反響があり自分がメジャーになれる!!」と勝手に思っていたので、あまりにの反響のなさにおもいっきりがっかりしていたのです。

ところが、この連載が半年過ぎようとしてる頃、変化が現われたのです。

それは、編集部に僕の連絡先を問い合わせてくる他の雑誌社の人が続々と現われ始めたのです。

なぜなら、僕はカメラマンとしてはまったく無名だったので、僕が仕事を一緒にしてる編集者以外は誰も僕の名前も電話番号も知らなかったのです。
だから、僕に撮影を依頼したいと思った人が連載をしているこの編集部に僕の連絡先を問い合わせてきたのです。

さぁ、ここからどんな展開になるのでしょうか・・・

続く・・・
*今はこのブログに書いてる頃と違ってインターネットのお陰で、ブログやホームページで自分の作品を発表する場があります。
これは多いに活用したほうがいいですよ。

昔の僕のようにカメラマンの名刺を作っただけでは、誰も自分のことを知る事はできませんけど、今はクライアントの方からインターネットであなたのことを探してくれますから。

ただ、色んな写真を掲載している特徴のないものは、このカメラマンの得意分野はなんだろう?と思われるだけでスルーされてしまいます。

同じ制作するのでしたら、あなたの一番の得意分野の写真をメインにしてブログを制作することをお勧めします。
もし、桜の写真が得意でしたらどんなに他の風景写真でもいい写真を撮っていても、「桜」に限定するのです。

そうすることによって、桜の写真が上手いカメラマンを求めてるクライアントはあなたのブトグに100%ヒットします。
そして、HPでは桜以外の写真も他にもこんな風景写真も撮っていますという感じにアピールするといいのです。

動物でも犬なら犬だけネコならネコだけという感じでブログを作ると、アピール効果は大きいですよ。

といった感じで、色んな写真を撮っている人は、そのなかで一番のあなたの得意分野、一番好きな分野だけをアピールするとクライアントにあなたのことを見つけてもらいやすいのです。
つまり、なんでもあるファミリーレストランではなく専門店になるということです。

営業をしないでブログやHPでアピールする1番の方法は、専門店になることが最終的には多くのクライアントと繋がる一番の近道になるということです。


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| カメラマンへの道 | 2008年08月14日 | コメント:8 | TOP↑

続「カメラマンへの道」

現像所でドキドキしながら見た写真には、自分が思ってた以上の写真が写っていたのです。

そして、編集部に持って行きました。

担当編集者はビュアーの上にポジを置いてルーペで1カット1カット見始めた。

「うぅ~~ん・・・・・・」としか言わない。

そして、また最初のカットから見始めた。
「・・・・・・」
一言も言わないでまだ写真を見てる。

やっと、頭を上げて僕の方を見た。

「いいねぇ!!よくあの数分間で撮ったな!!これ写真メインで紙面を構成できるかもな、デザイナーと相談してみるよ、よくやった、ご苦労さん」

と、褒めてくれた。
彼の言葉を聞いて僕は「あ~~~~~よかった~~~」と全身の力が抜けたのを覚えています(笑)

実はこの連載は、インタビュー記事がメインの紙面構成なので、扉の1ページは写真を使うけど、残りは普段ファンが見ない素のAさんの写真を撮って、それを記事の合間に所々レイアウト出来ればいいという発想だったらし。

ところが出来上がった紙面は、扉の1ページはもちろん写真だけど、次の見開きも全面写真が使われていた。

僕が横位置の構図で、画面の3分の1を空抜けで撮った写真が使われていた。
そして、空にインタビュー記事を掲載していた。

つまり、記事と写真が別の構成ではなく、僕の写真の中に記事があるというページ構成だったのです。

見開きいっぱいに自分の写真が使われているの見た時・・

「うわぁ~カッコいい!!」と思いました(笑)

編集長からも「今回の写真いいよ!!、これからも期待してるからな!!」と声かけてもらった。

担当編集者からは「お前の写真はメインで使えるよ!!これからは、見開きで使える写真を意識して撮ってくれ」と指示された。

この日のビールは上手かった(笑)

まだ、最初の掲載誌が書店に並ぶ前に担当編集者から次のロケ地の電話があった。

「宅間君、パスポート持ってる?」
「はい、持ってますけど」
「よかった、次はニューヨークだ!!予算の都合で俺は行けないから宅間君一人で行ってもらうことになったから」
「えっ、僕一人で!!」
「そうだよ」
「あの、僕、英語話せないし・・・ニューヨークなんか行った事ないし・・・」
「大丈夫だよ、撮る相手は日本人なんだから(笑)」
「でも、ロケハンとか・・向こうに行ってからの連絡とか・誰がやってくれるんですか?」
「お前がやるに決まってるだろう(笑)」
「え~~、ぼ、ぼくが・・・ひ、ひとりで・・・ですか?」
「出来ないの?嫌なら他のカメラマンに頼もうか(笑)」
「で、できます!!大丈夫です!」
「じゃぁ、頼んだよ!!これぞニューヨークっていう写真期待してからな!!後日チケット渡すから編集部に来てくれる?」と言って電話が切られた。

「ニュ~ニューヨーク~~それも一人で・・うそだろう・・どうしよう・・・」これが正直な気持ちだった。

今度は、最初とは違って初めての場所・・どこにどんな場所があるのか・・まったく分からない。

ニューヨークなんか・・映画でしか見た事がないし・・・・

「映画?、そうだ!!以前見たウッディアレンのマンハッタンという映画の中のニューヨークはメチャメチャいいロケーションだった、よし、あの場所で撮ろう!!」

僕は気に入った映画のパンフレットはいつも購入していたので、この映画のパンフも持っていた。

そして「これだ!!この場所がいい!!」という写真がパンフレットに掲載されていたのです。

そのパンフレットも持って初めてのニューヨークに、英語もしゃべれないのに一人で旅立ったのです。

初めてのニューヨークで空港から無事ホテルに行けて、持った通りのロケハンができ、無事Aさんの写真が撮れたのでしょうか?

もう、大変でした(涙)

続く・・・

*運命の女神というのは、自分が飛び越える事ができないようなハードルを自分の目の前に置くようなことは決してしないような気がします。

最初は「えっ!!大丈夫かなぁ?」と心配するようなことでも、その時の自分が最大限の努力をすれば必ず上手く行くということです。

もし、上手く行かなくても、一生懸命やった人には必ず次のチャンスを与えてくれるものです。
失敗した時は、失敗を愚痴るより、次に同じ失敗をしない為に何をするべきか?ということに真剣に取り組めばいいだけです。

*チャンスはいつ目の前に現われるかもしれないので、いつ現われてもしっかりと掴めるように・・
暇な時こそ、その為の準備をする時期だと思って行動すれば日々充実します。

暇な時に「あ~~どうして、仕事がないんだろう・・」と、落ち込みながら日々を過ごしてる人より、いずれやってくるチャンスを掴む為の努力をしてる人に運命の女神は微笑んでくれると思います。

もし、あなたが運命の女神だったら、日々愚痴ばかり言ってる人にチャンスを与えようって思いますか?

*写真とは関係ないような事でも、いつ、どんな時に役に立つか分かりません。

映画、旅で見つけた風景、街並み、雑誌、写真集などなど・
何かを見て「これいい!!」と思ったら、それが、場所でも、構図でも、色使いでも光の具合でも・・・とにかく、自分が「いいなぁ~」と思ったものを忘れないないようにファイルしてくといいですよ。

僕は映画と旅が好きだったお陰で、プロになってから随分と助けられました。


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*このワンちゃんのベロが可愛いでしょ(笑)

 

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| カメラマンへの道 | 2008年08月10日 | コメント:4 | TOP↑

続「カメラマンへの道」

初めての撮影日が決まった。
地方ロケだった。

担当編集者が電話の向こうで「撮影は飛行場だよ」と言った。
「え、飛行場なんかで撮れるんですか?」
「○○空港に飛行機が到着してAさんがタラップから降りて空港の建物の中に入っていく数分間だけ撮影できるらしいんだよ、」
「ヘアメイクとははしてるんですか?」
「バカ、最初の打ち合わせの時に言っただろう!!メイクも何もしていない素のAを撮るんだよ!!」
「あっ、そうか」
「撮影出来るのは、タラップから降りて歩いて空港の建物に中に入る数分間だけだ!!
僕らは1便前の飛行機で行ってAさんを待つことにしてるから、ロケハンする時間はあるから、数分しかないけどしっかり撮れよ!!」
「はい、任せて下さい」
と言って電話を切った。

僕は、僕にとってはメチャメチャ大きなこの仕事の、最初の撮影場所を聞いてびっくりした。

それは・・・なんと、僕の生まれ故郷の空港だったのです。

それも高校時代よく写真を撮りに行った場所で、今回の撮影の為のロケハンなんかしなくても空港の隅から隅まで・・知ってる場所だったのです。

「ラッキー!!」と叫びました(笑)

つまり、ロケ場所のことで「どうしよう?」っていう、プレッシャーがまったく掛からなかったのです。

当時、僕の故郷の空港はまだプロペラ機しか飛ばないような小さな空港で、飛行機が到着したら南の島の空港のように、乗客は飛行機のタラップから降りて歩いて空港の建物まで行くという飛行場だったのです。

今だったら、飛行場内でのこんな撮影は絶対許可なんか降りないと思うけど・・
昔はいい時代でした(笑)

僕は、当時超有名タレントのAさんが飛行機のタラップから降りて空港の建物に入るまでの数分間で・・・この雑誌の巻頭5ページの写真を撮らなければいけない。

撮影当日まで、自分の記憶の中から高校時代によく写真を撮りに行った空港を思い起こして、撮影のシュミレーションを何度もした。

自分の中では完璧だった(笑)

いよいよ撮影当日・・

1便早い飛行機の中で担当編集者が「お前、大丈夫かぁ?数分しかないんだぞ!!」心配そうに聞いてきた。
僕は「大丈夫ですよ、大丈夫だと思ったから僕を推薦してくれたんでしょ?(笑)」
「そうだけどさぁ~まさか、最初撮影がこんな条件とは思ってもいなかったからさぁ~」とまた心配そうにしていた(笑)
「大丈夫ですよ、僕はこの連載にこれからの自分のカメラマンとしての運命を掛けてるんです、この連載で、みんながあっというAさんの写真撮りまくりますから、楽しみにしてて下さいよ!!」

編集者は「お前って、プレッシャー感じないやつだなぁ~~」と、笑ってた。

僕は飛行機の窓の向こうに見える青い空を眺めながら・・
「こんなチャンスいつやってくるか分からない、この日の為にこの数年間いろんなことをやってきたと言ってもいい。
これは、写真の女神が僕に与えてくれたプレゼントに違いない!!
だからいい写真が撮れない分けがない!!
と勝手に考えていたのです(笑)

いよいよ、僕らが乗った飛行機が空港に到着した。

Aさんが来るまで3時間もある。

僕は、懐かしい空港のロケハンしながら頭の中で、巻頭5ページの為に撮る写真をもう1度シュミレーションした。
「飛行機があそこに着く」
「Aさんがタラップから降りてくる」
「タラップの下に降りる」
「そこで、数秒だけ立ち止まってもらう」
「24ミリで飛行機と飛行場の全景を入れてバストアップと全身を撮る」
「次に、135ミリでAさんのバストアップを撮る、この時は後ろはボカシてAさんだけを浮き出させる」
「この時は、正面と横顔もそして目線をもらったドアップも!!」
「そして、空港の建物の中に歩いてもらいながら撮る」
「ここは、わざとにブラそう!!」
「建物の中に入って行く後ろ姿・・本人は小さく・・これは24ミリで・・」
「撮影終了!!」
といった感じで・・

1台のカメラに24ミリ、もう1台のカメラに135ミリを付けてAさんを待った。
レンズ交換する時間なんかないので、この2本のレンズで勝負!!

と、カッコいい事言ってるけど・・
当時僕が持ってたカメラは2台でレンンズは24ミリ、50ミリ、135ミリの3本だけでした(笑)

そして、いよいよ向こうの空からAさんが乗った飛行機が現われた。

担当編集者「頼んだぞ!!」
僕「はい、任せて下さい!!」

飛行機が止まった。

僕は2台のカメラを持って飛行機に向かって走って行った。

タラップが降ろされる。

乗客達が降りてくる。

Aさんは、みんなの迷惑にならないように一番最後に降りてくることになっていた。

僕は、タラップの下からAさんを待った。

いよいよAさんが「現われた!!」

僕はタラップを降りてくるAさんをファインダー越しに「なんてかっこいい人なんだろう!!」と感動しながらシャッターを押していた。

Aさんが空港の建物に消えて行くほんの数分間があっという間に終わった。

僕はもう、体も心も汗びっしょりだった。

担当編集者「お疲れさん!!どう、いいの撮れた?」
僕「わ・・・わかりません・・・・」
「何だよ!それ!!」
僕「本当に、なんか無我夢中で・・あっと言う間だったので・・・分からないんです」
「心配だなぁ~~~」
僕「・・・・・・」

実は僕はこの時、初めてAさんに会ったのです。

今考えると、よくタラップから降りてきたAさんに「ここで止まってもらえますか?」って、声をかけられたなぁ~と思います(笑)
本当は、もう、無我夢中でなにも考えていなかったのです。

担当編集者と僕は次の便で東京に戻った。

東京に帰ってフイルムを現像所に出した。

次の日・・現像を撮りに現像所に行った。

フイルムが入ってる袋を開ける時、メチャメチャドキドキした。

現像所にある大きなビューアーにスイッチを入れ、その上にポジを広げた。

ルーペで1カット1カット、ゆっくりと見ていった。

空港でのほんの数分間のドキドキ感が蘇ってきた。

自分が思った通りの写真が撮れていたんだろうか?

続く・・

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| カメラマンへの道 | 2008年08月08日 | コメント:2 | TOP↑

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