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カメラマン 撮影時の平常心の保ち方

一ヶ月程前にある媒体の仕事での話。

この日は、1つのスタジオを2社の媒体で使うということで、2社の媒体のカメラマンがスタジオのどこを使うか相談して、振り分けて下さい、という連絡がありました。

「スタジオには駐車場が1つしかないので、カメラマンは近くのパーキングを使って下さい」とメールが届いたので、パーキングがはありますか?と聞いたら「近くに8つもありますから大丈夫ですよ」と言われ安心。

そして、撮影当日

まず、スタジオのすぐ横にある20台程車を止められる大型パーキングに直行

どういうわけか満車

次のパーキングに直行、そこも満車

「冗談じゃないよ」と言いながら、次のパーキングに直行、そこも満車

「えっ、マジで!!」と言いながら、次のパーキングに直行、そこも満車

「うっそ〜〜」言いながら、次のパーキングに直行、そこも満車

「本当に冗談じゃないよ!」と言いながら、次のパーキクングに直行、そこも満車

「マジ、ですか!」と言いながら、次のパーキングに直行、そこも満車

そして、最後のパーキングに直行、

そこは2台しか止められない小さなパーキングだったけど50m先に「空車」のランプが見えた

「ラッキー」と言いながら向かってると、向こうから来た車がそこに入車、そして満車ランプが点灯(がっくり)

「スタジオに騙された〜」と言いながら(本当はスタジオは何も悪くないんだけどね)

パーキクング探しは諦めて、僕と機材だけスタジオに入り、車はアシスタントに事務所までもって帰ってもらい、タクシーでスタジオに戻ってもらうことにした。

いや〜〜東京って、「近くのパーキングに止めれば大丈夫だろう」という気持ちで撮影現場に向かうと怖いところです。

今までは、こういったスタジオに車を止められないような時は、最初からタクシーを使っていたんだけど、

「近くに8つもありますから大丈夫ですよ」と言われ、勝手にそれを信じて車で行ったのが間違いでした(反省)

話は逸れてしまったけど、

スタジオの入ると、僕がパーキング探してもたもたしてたので、すでにもう1社のカメラマンさんと、編集者が待っていました。

「遅れて申し訳ありません」と誤り、スタジオの割り振りの話し合いがスタート

僕は、単純に「このスペースを半分ずつ使ったらどうでしょうか」と提案

ところが・・・・

もう1社の女性編集者(おもいっきりベテランの空気を醸し出してる人)が 「それは困ります」と一言

僕「どうしてですか?」

「うちは表紙巻頭15ページも撮りますから、色んな場所で撮りたいのです」と、言いながら

「ここも、あそこも、それからこの白ホリゾントも必要です」と、どんどん決めていき

僕に残されたスペースは、そのスタジオのトイレの横、4畳半程のスペースだったのです(笑)

僕は心に中で、昔のオレだったらここで「バカ野郎!!何、かってなこと言ってるんだよ」半分しかゆずれないよ!」って、大声で怒鳴ってたろうな〜と想像しながら、「さて、ここでどうするか!」って撮影のことを考えていました。

カメラマンさんは凄く、いいい方でしたので

「はい、わかりました、うちはこのトイレの横で撮らせてもらいますよ」と、

ちっとだけトイレという単語を強調してOKしたのです(笑)

スタジオに入るまでのパーキングの件で心がザワザワしたので、

「ここでまた、スペースの振り分けでザワザワしたらいい写真が撮れない」と思ったのです。

あと、トイレの横の狭いスペースでも十分いい写真が撮れるという自信があったのです。

僕が狭いスペースで作った撮影のセットを見て、もう1社の媒体のベテラン編集女史はびっくりしたと思います。

それは「なんて素晴らしいんだろう」という意味ではなくて(笑)

「なんてお粗末なセット?信じられない」という感じのセットだったからです。

作り終えた僕自身も「うわぁ〜ちゃっちいな〜」と思いましたから。

もう1つの媒体のカメラマンは、広いスペースの中に何セットもストロボをセットしたり、背景を作ったりしていましたから。

多分、そのスタジオにいた、ベテラン編集女史、ヘアメイク、スタイリスト、カメラマン、各スタッフのアシスタントさんたちを含めた全員が「あんなお粗末なセットで撮れるのかしらん?」

「あのおじさんカメラマン大丈夫かしらん?」と、心の中で思ってるんだろうな〜と想像して、また二コっとしました(笑)

なぜ、二コっとしたのか?というと・・・

みんなが、このお粗末なセットで撮った僕の写真を見たら、どれほどびっくりするだろう?と想像したら楽しくなったのです。

どうして、狭い空間でも、お粗末なセットでもいい写真が撮れるのか?というと、

この狭い場所でも作れるライティングに圧倒的な自信があったのと、

撮影後にフォトショで写真をグレードアップすると決めていたので、見た目がお粗末なセットでもまったく問題ないのです。

僕の頭の中には、素晴らしい出来上がりの写真が浮かんでいました。

そして、いよいよこの日撮らせてもらうタレントさんが僕のセットの前に登場

1カットだけ撮って、フォトショで加工した完成品の絵は見せられないけど、

このライティングで撮ると、このセットでもこんなにカッコ良く撮れますから

と安心してもらうという意味も含めてモニターを見てもらいました。

すると・・・・

「うわ〜かっこいいですね!え〜こんな感じに写るんですね」と笑顔で言ってくれえたので、僕もひと安心。

周りのスタッフはカメラのモニターを見れないので「本当に???」という顔(笑)

そして撮影スタート。

パーキングの件、スタジオ振り分けの件、撮影がスタートするまで、イライラするようなことがいっぱいあったのですが・・・

撮影する前に心がザワザワしてると、インスピレーションも湧いてこないのです。

撮影現場では色んなハプニングが起こります。

そんな時に、すべての出来事に一喜一憂していたら撮影に集中できなくなります。

ここで、ワンポイントアドバイス

撮影現場で何が起きでも、心の中は、「いい写真を撮る」という1点に集中させること

怒ったり、イライラしらたり、心配するのは損です。

何があっても、平常心を心がけて下さい。

平常心は、あなたがいい写真を撮る為に必要な大切なモノです。

例え1億円支払っても買えないモノなのです。

ただ・・・

撮影が終わってからは 「ばかやろう!!」 と怒鳴ったりするのはご自由に(笑)


それでは、今日も1日、今の自分がやるべきことにベストを尽くしましょう!!

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| カメラマンの心得 | 2015年03月17日 | コメント:7 | TOP↑

コメント

タクマさんへ、
ホント、ホント、短気は損気ですよね。明日も笑顔で〜

| ますいしんいち | 2015/03/17 17:19 | URL |

タクマさん!ステキ!
とても勉強になります。
ありがとうございます。

| nico | 2015/03/17 17:23 | URL |

タクマ師匠!
いつもブログで勉強させて頂いてます。
平常心は写真だけに限らず、どんな仕事でも最高の仕事をするのには必要なことですね。
分かってはいてもなかなか出来ないんですよね。改めて自分に言い聞かせます。
しかし、相変わらずカッコいいです ^^

| arimoto | 2015/03/17 20:04 | URL | ≫ EDIT

さすがです!

おはようございます。
さすがですねー!
我慢…
普通ならイライラをなかなか押さえる事は出来ないですよね

都会のパーキング

高いしみつからないなんてあせりますよね

お疲れさまでした!

| hide | 2015/03/18 06:13 | URL |

*コメントしてくれたみなさん、ありがとう!!

僕は若い頃から気が短くて、撮影の現場でもすぐイラッとしていました。

心がイラッとするだけならまだ、いいんだけど、僕はバカだから言葉にしたり、行動にでてたのです。

もうその場にいるスタッフはどん引きです(笑)

自分もイライラしながら撮影をするし、撮影に関わったスタッフのみなさんもいや〜な気持ちになります。

そんなことを多々経験して、「怒っても、何一ついいことはない」、それ以前よりもっと悪い状況になるということを、いい歳になってから学んだのです(笑)

「笑う門には福来る」!です。





| タクマクニヒロ | 2015/03/18 12:55 | URL |

「トイレの横の狭いスペースでも十分いい写真が撮れるという自信があったのです」
「みんなが、このお粗末なセットで撮った僕の写真を見たら、どれほどびっくりするだろう?と想像したら楽しくなったのです」

師匠のすごいところは、こんなセリフがさらりと出てくるところです。
私もがんばります。

私も昨年の秋に、「話が違ふぢやないか!」とスタジオについてから大激怒しさうなことがあつたのですが、「落ち着け餅つけ!今日しかないんだから、何が何でも撮るぞ撮るぞ」と念じて、爆発することもなく無事に終へました。
帰宅後、猛烈に怒りを発散させましたけれど(笑)。

| 能見孝一 | 2015/03/19 03:07 | URL | ≫ EDIT

*能見さんへ

能見さんもそんなことがあったのですか、そこで爆発しなかった能見さん、偉い!!

本当〜に「話が違うじゃないか!」ってことは、よくありますよね(笑)

| タクマクニヒロ | 2015/03/19 12:50 | URL |














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