撮りたい写真と稼げる写真は別
写真を撮ることが大好きなのですが、
でも、会社を辞めてプロカメラマンになりたいとまでは思っていません。
週末の休みを利用して写真を撮ることで稼ぐ方法はないだろか?と色々調べているうちに
幼稚園や小学校の運動会や催し物などの撮影をするカメラマンを募集している会社を見つけました。
Aさんは、自分も子供がいて子供の運動会の写真を撮ることが楽しかったので、これはいい!!
これだったら、会社が休みの日に写真を撮ってお金を稼げる、よしやろう!と決めて
その会社の説明会に行ったそうです。
でも、そこで言われたのは
「うちは芸術作品のような写真は必要ないんですよ、子供が写ってればいいんです」というニュアンスに取れるようなことを言われたらしいのです。
これは、その会社の方がそう言ったということではなく、あくまでAさんがそんな感じに受け止めたという意味です。
そして、撮影料が最初は8000円その後、なれたら1万円になり、撮った写真がたくさん売れれば撮影料が1万5千円になり、そして、カメラマンとしてのポイントがあがるに従って撮影料も徐々に上がるらしい
みたいな説明があったそうです。
Aさんはまず、
「芸術写真は必要はないですよ、子供が写ってればいいんです」と言われたことに「それじゃ、僕が撮る意味がないでしょう!」と思い
また「最初が8000円という撮影料は安い!こんなんじゃできない」と思ったらしいです。
そして、ここは自分には向いていないという結論で、この会社にカメラマンとして登録するのは辞めまたそうです。
「自分は、写真が上手い、子供の運動会の写真なら自信があるから
パパ、ママが感動する写真が撮れる」と思うAさんの気持ちはよくわかります。
でもね・・・
<その1>
まず、撮影料のことです。
東京でアルバイトをすると今は時給1000円です。
8時間アルバイトして8000円です。
それがですよ、幼稚園や小学校の催し物の写真を撮ることで少なくても8000円です。
この時点で時給1000円のアルバイトを8時間したのと同じ金額を得ることができます。
そして、撮影になれて来たら10000円〜15000円、それ以上に増える可能性があります。
写真が上手い人は、数回経験すると
「そうか、こんな写真を撮れば売れるんだ」というコツがつかめるので、
間違いなく15000円そして、その上のランクの額をもらえるようになる可能性があります。
興味のない職種のアルバイトを8時間して8000円受け取るのと
好きな写真を撮って、1万〜1万5千円もらえるのでは、気持ち的には、まったく違います。
アルバイトで8千円を1万円、1万5千円に増やそうと思ったら、それだけ多くの時間働く必要があります。
<その2>
Aさんは、登録カメラマンの会社から支払われる撮影料が少ないと思ったのですが。
もし、Aさん自身が幼稚園や小学校に
「私は写真を撮るのが上手いので、今度催し物の撮らせて下さい」
「その写真を販売させてもらえませんか?」
と、お願いに行ったとしてですね
「あなた写真上手いですね、今度お願いしますよ」って言われる確立がどれくらいあるのか?
ということです。
まず、99%の確立で断られると思います。
つまり、どんなに学校の催し物で子供のいい表情を撮る自信があっても、
撮影をする機会を得ることができないのです。
会社が休みの週末に、好きな写真で稼ぐことはできないということです。
登録カメラマンの会社に登録するということは、自分がそのような営業活動をしなくてもいいということなのです。
こういうことも、考えたうえで
「撮影料が1万円〜1万5千円って、安い!!」って思うのか
「営業しなくてもいいから楽だし、1時間1000円のアルバイトをやるより、好きな写真で普通のアルバイトよりいいお金がもらえるからいい」と感じるのかなのです。
<その3>
「自分のテイストを全面に出した芸術的な写真が撮りたい!」
これは、Aさんだけではなく
僕のようなフリーカメラマンも同じなのです(笑)
でもね・・・
プロカメラマンというのは、お客さん(クライアント)から「こんな写真を撮って欲しい」って依頼されて
要望通りの写真を撮るからこそ、クライアントさんから「ありがとう」と意味の撮影料をもらえるのです。
クライアントさんから「こんな写真を撮って欲しい」と依頼された時に
「いや、いや、僕はそんな写真撮りたくないですよ、僕に頼むのでしたら僕の好きに撮らせて下さいよ」
と言って、撮った写真がクライアントさんが望む写真ではなかった場合は、もう2度と仕事は来ません。
というか、プロはそんな好き勝手な写真を撮ってはいけないのです(笑)
お客さんあって、こそ、
クライアントさんが欲しい写真を撮ってこそ、プロカメラマンなのです。
自分が撮りたい写真は、自分の為に撮ればいいのです。
写真で稼ぐということは・・・
自分が撮りたい写真を撮って
「はい、これ使って下さい、撮影料は○○円です」ということではないのです。
つまり、誤解しないで欲しいのですけど
ものすごく極端に言うとですね・・・・
「自分が撮りたい写真」と「稼ぐ為の写真」は違うということです。
色々書きましたけど・・・
もし、あなたがAさんと同じように、今の仕事をやりながら、週末に好きな写真で稼ぎたいと思った時にですね
「私の写真の芸術性を分かって欲しい」という気持ち
「写真でお金がもらえる、ありがたいな」という気持ち
この2つのどちらを優先するかは、あなたの自由です。
じゃぁ僕はどうしてるのか?ストレス溜まらないのか?
僕は、まず、クライアントさんの為にクライアントさんから依頼された写真を撮り、残りの時間で自分が撮りたい写真、「こんな写真も撮れますよ」と、クライアントさんにアピールしたい写真を撮ってます。
撮りたかった写真の方を使ってもらなくてもガックリはしません(笑)
なぜなら、クライアントさんはメインの写真を見てとても喜んでくれてるからです。
そして、10回に1回くらい「えっ、この写真いいですね!これ使わせて下さい」って言われることがあるのです。
この時はメチャメチャうれしいですよ。
それでは、今日も1日
焦らず、まわりと自分を比べず、
今の自分がやるべきことにベストを尽くしましょう!!

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| カメラマンの心得 | 2015年09月30日 | コメント:3 | TOP↑
タクマさんへ、
ボクもモデルになった本人が求める写真、親御さんが好む写真、更におじいちゃん、おばあちゃんが好きな写真を撮った後、モデルさんが疲れてなければボクの撮りたい写真を撮るように心がけています。
そうするとセレクトの段階で売り上げが必ず伸びます。
もちろん、はずれる時もありますけどね(笑)
| ますいしんいち | 2015/09/30 22:06 | URL |